2022年1月の株価を振り返ってみましょう。
2022年1月米国株の振り返り、考察
2021年11月1日からの終値でS&P500指数と日経平均株価の推移を示します。
S&P500指数はアメリカを代表する株価指数の一つです。
2022年1月3日の終値は、史上最高値の4,797を記録しました。
昨年12月にはテーパリングの示唆、オミクロン株懸念、バイデン政権の大型歳出法案を党内の大物政治家が不支持を表明などにより乱高下しました。
1月3日の最高値からは12月に行われたFOMCの議事要旨が公表され、金融引き締めに積極的な”タカ派”と受け止められ下落、FRBによる利上げが進むとの観測で金利上昇により下落。
1/21終値は最高値から8.3%下げ4,398となりました。
米国はもちろん世界的に原油高等によるインフレが進んでいて、FRBはインフレを抑えるために22年中に3回利上げすることを示していますが、市場は4回の利上げを視野に入れているとのことです。
米国長期金利の指標になる10年債利回りも一時1.87%台まで上がり、20年1月以来2年ぶりの高水準になりました。
日経平均株価も基本的にはアメリカに追随して下げています。
2022年1月東証REIT指数の振り返り
2021年11月1日からの終値で東証REIT指数と日経平均株価の推移を示します。
東証REIT(リート)指数は、日本の不動産上場投資信託の指数です。
米国株、日本株と同様に1月からは下落傾向なのがわかります。ここ1月足らずで11.6%下げ、1月20日には1,839を付けました。
考察
思えばコロナ前は、「東京2020大会後は不景気になる」との見方が主流だったかと思いますが、2020年からのパンデミックにより、コロナバブルを演出2021年は米国の株式指標は何度も史上最高値を更新しました。
パンデミックにより、世界各国で工場の停止。テレワークが進みIT製品が売れました。そこで起きたのは、半導体不足です。生産が少なくなったのにパソコンなどが売れて需要が大きく伸びたためです。
ワクチンがある程度先進国に行き渡ったこともあり、消費が拡大して需給バランスが大きく乱れました。発展途上国での生産が戻らなかったからです。
米国で建材としての木材の需要が大きくなり、ウッドショックと呼ばれる木材供給が不足する事態になりました。
木材だけではなく、鉄、アルミ、銅、半導体など様々なものが不足してインフレを起こしました。
さらに、国民への救済で様々な補助金が出て、米国では職場へ人が戻らない事態になり、港湾の人手不足でコンテナが停滞。原油生産は慎重になり原油高となり、世界的なインフレとなりました。
需要と供給のアンバランスを解消させることが必要かと思います。そのためには、発展途上国にもコロナワクチン、治療薬を行き渡らせる必要があります。
まとめ
米国株式指標S&P500の推移、日経平均株価の推移、東証REIT(リート)指数の推移を振り返りました。
また、これらの推移の考察もしてみました。
今後も有益な情報を発信します。
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